節分にまく豆、一般的には「福豆」という名称で、大豆が売られていることが多いですよね。一方で、SNSなどを中心に「地方によっては落花生が主流のところもある」という意見もよく見かけるようになりました。
片付けも楽で、床に落ちても皮を剥いてしまえば中身は清潔なので、小さなお子様でも安心ということもあり、節分に落花生はじわじわと広がっています。
そんな落花生ですが、もともとは大豆と落花生、どっちが正しいのでしょう?
今回の記事では、節分に使う豆についてご紹介します。
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節分の豆まきは大豆と落花生でどちらが正しいの?
大豆か落花生かは、その地域性によるところが大きく、どちらが正解ということはないのです。
節分に大豆をまくようになった由来を調べてみると、「豆=魔・滅(ま・め)」に通ずるから豆を投げる、その昔、毘沙門天のお告げで悪さをする鬼の目に大豆を投げつけたところ、退治できたという伝説から、などの説が見られます。
落花生の方は、実は歴史はそれほど長くなく、国内での落花生生産が拡大した昭和30〜40年ごろに北海道から始まったのだそうです。
殻付きのまま投げれば雪の中でも見つけやすく、やはり後で拾って食べることを考えると衛生的にもいい、また、大豆は夏の豆だが落花生は秋や冬の豆であり、寒い地域でも育てやすい、大豆よりもカロリーが高いので寒い地域の栄養補給にちょうどいい、などの理由から、主に北海道〜東北の地域で広まっていったようです。
伝説によれば大豆ですが、縁起をかつぐという意味の「豆=魔・滅(ま・め)」であれば、落花生でも大豆でも良いわけなのですね。
ちなみに、芽が出ないように炒った豆を使うという縁起担ぎですが、落花生ももちろん炒ってありますので心配はいりません。
現在、落花生の国内生産第一位は千葉県ですが、その千葉県では大豆をまくのが主流で、大豆の国内生産第一位の北海道では落花生をまくのが主流というのも面白いですね。
最近では片付けが楽で、子供も食べるのが楽しいという理由から、個包装のチョコレートやキャンディを投げるというお家も…!
行事とは気持ちがこもっているのが一番大事なことですから、節分という行事を楽しんで行えるのが何より大切なことかもしれませんね。
落花生を実際にまいてみるとこんな感じになるようです。↓
【節分】落花生で豆まきをしてみた!!
豆まきの方法に違いはある?
地域によって、投げる豆の種類や、ものに違いがあることはわかりました。
では、豆まきの作法については違いがあるのでしょうか?
実は、豆まきの掛け声に違いがあるところもあるのです。
「鬼は内、福は内」「福は内、鬼も内」
これは、地域の名前そのものに「鬼」がつくところ、または、名字に「鬼」がつく人の家などでは、「鬼」が家に入れなくなっては大変なので、「鬼は内」「鬼も内」という掛け声で豆をまくことになります。
鬼も福も迎え入れちゃうなんて、なんだか平和的でいいですね。
「福は内」のみ
初詣で有名な、成田山新勝寺では、「不動明王のもとに鬼はいない」と考えられていることから、「福は内」の掛け声だけを言います。
その他、地域の言い伝えによって「鬼は内、福も内」だったり、「福は内、カミは内」だったりと、様々な掛け声があるようです。
あなたの地域の掛け声は、どれでしたか?
地方あるあるなどで同僚などと話してみると意外と盛り上がるかもしれませんね。
節分は各地方、地域によって様々なやり方がある
もともとは中国から伝わった宮中行事から始まった節分ですが、今や地域や家によって様々な伝承、家庭事情などから多種多様なアレンジをされているようです。
各地域、家庭に合ったやり方を考えるのも、大切なことかもしれませんね。
最後までお読みいただきまして有難うございました。