節分といえば豆まきがメジャーですね。
その他にも恵方巻きを食べるという習慣も
近頃はすっかり定着しつつありますね。
恵方巻きはもともとの太巻き以外にも、
「7種類の具材を含めればいい」ということで、
今やサラダ巻きや海鮮巻き、はたまたロールケーキなど、
様々な楽しまれ方をされています。
しかし、恵方巻きはもともと関西の方の風習で、
全国に広まったのは意外と最近なのです。
そのため、中には「なんで節分に巻き寿司?」
と思いながらも食べている方も実は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな恵方巻きの由来と意味、
なぜ最近有名になったのかについてご紹介します。
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恵方巻きの由来と意味は?
恵方巻きはそもそもは関西の方の風習でした。
しかしその起源・発祥については諸説あり、
そのどれにも未だに明確な資料が見つかっておらず、
結論は出ていないと言われています。
しかし、多くの説で江戸時代の末期頃に発祥したのではないか
と言われています。
大阪の商人たちの商売繁盛祈願と厄除け・厄落とし、
などが主に流布している説です。
特に、節分の頃は新しい香の物、つまりお漬物が漬かる時期なので、
「お新香巻き」を切らずに食べることで縁起を担いだ、
などという説はよく見られますね。
この説は寿司業界の関係者が行っていたということを差し引いても、
お漬物の漬かる時期にお新香を使って
巻き寿司を食べるという慣習は理にかなっていると言えそうです。
元々、大阪の商人たちの間から生まれた文化なので、
関西方面での風習となっていったのでしょうね。
恵方巻きの具材の意味
恵方巻きには「7種類の具材」を使うことに
意味があるとされています。
これは、ラッキーセブンなどの意味合いもありますが、
「七福神」にちなみ、縁起を担いで7種類の具材を入れる
というのがもともとの意味としてあるようです。
一般的には次の具材が多いです。
かんぴょう
卵焼き
しいたけ
きゅうり
高野豆腐
桜でんぶ
恵方巻きと言ってもそもそもが太巻き寿司ですから、
似たような具材を使う傾向がありますね。
具材そのものに七福神のそれぞれが決まっているというわけではなく、
7種類の具材であれば何を使ってもいいので、
ご家庭で作られる際には是非アレンジしやすいですね。
身近な具材で作る作り方の動画もあります♪
恵方巻きの簡単な作り方【ビエボ】 | 料理・レシピ
また、縁起を担ぐ意味で7種類とご紹介はしましたが、
具材の数は必ずしも7種類と決まっているわけではありません。
サラダ巻きや牛肉入りなどでは具材の数が5種類程度だったり、
逆に10種類以上も具材を入れるお家もあるようです。
色々アレンジが楽しめるのも、恵方巻きの面白いところですね!
なぜ最近有名になったの?
そもそも「恵方巻き」という呼び方自体が最近のものなのです。
この「恵方巻き」という呼び名は、
1998年にセブンイレブンが全国展開で販売を開始したことで
一気に全国に広まりました。
それまでは、
・「お新香巻」
・「丸かぶり寿司」
・「幸運巻きずし」
などと呼ばれ、80年代中盤にはお寿司の全国チェーンである小僧寿しが
「縁起巻」の名称で全国展開を行っていたのですが、
これはそれほどのブームにならずに終わってしまいます。
しかし、1980年代にコンビニエンスストアそのものが
全国に普及していったことを受け、
大手のコンビニエンスストアチェーンであるセブンイレブンの
とある店舗のオーナーが「自分の出身の大阪ではこういう習慣がある」と
提案したことで商品化され、徐々に販売圏を広げ、
ついには1998年、全国展開にまで至ったというのです。
その際に「丸かぶり寿司 恵方巻」という名前をつけて販売したことから、
「恵方巻」として全国に名前が知れ渡ることになったのです。
少し大人の事情を言ってしまうと、
お正月とバレンタインのちょうど中間で
1月後半〜2月前半はコンビニエンスストアの売上が下がる時期なので、
新たな商材が欲しいというのも一つの理由だったようですね。
恵方巻きは由来も発祥もさまざま。自分に合ったアレンジを楽しもう
今回の記事では、恵方巻きの由来や意味についてご紹介しました。
恵方巻きはその由来も発祥も諸説言われており、
一説には海苔業界や寿司業界の宣伝イベントだったのでは?という説もあります。
しかし、土用の丑の日と同じように、今では伝統として根付いているもの。
縁起を担ぎながら季節の節目を楽しむのは、日本人ならではの発想とも言えますね。
是非、それぞれのご家庭に合ったやり方で、
恵方巻きを楽しんでみるものおすすめですね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。