年が明けるとアレコレしているすぐに節分の時期がやってきますよね。節分と言えば、豆まきという方が多いかと思いますが、柊鰯という物を見聞きしたことはないでしょうか?
地方によっては聞きなれない言葉ですし、最近は日本の風習が徐々に無くなりつつある為、この柊鰯を飾るお宅も減ってきているようです。
私の友人も、この柊鰯今まで実物を見たことが無く、昨年の節分時期にある地方を訪れた際に、玄関先へ柊鰯を飾っていらっしゃるお宅を見た際にはかなりの衝撃だったそうです。
この柊鰯ですが、名前を聞いてもピンとこないという方も少なくはないでしょう。
柊鰯は文字通り柊の木に焼いた鰯の頭を刺したものです。
今回の記事では柊鰯を飾る風習やいつ飾るものなのかご紹介します。
節分に柊鰯を玄関に飾るのはなぜ?
柊鰯をなぜ節分の時期に玄関に飾るのかというと、鬼が家に侵入するのを防ぐためといったいわゆる魔除けとしての意味があるからと言われています。
というのも、上巳の節句の桃や端午の節句で菖蒲を飾るのも、魔除けだとされているように、臭いの強い物や松の葉や柊と言った尖った物には、古来より魔除けや厄除けの効果があるとされ、日本中で使われてきたのです。
そんな魔除けや厄除けのある物を門守というのですが、柊鰯もこの門守の1つなのです。
鰯の生臭さや尖った柊は鬼の苦手な物とされている為、イワシの臭いで鬼が家に近寄れない様にするという効果があると言われ、生ではなく焼くのは臭いを強くしたり煙を出す事でより鬼が近寄れない様にすると意味があると言われています。
それでも、鬼が家に入ろうとすると、柊の棘が鬼の目を刺すため中へ入れない様にしています。ですから、節分の時期に飾る柊鰯には鬼除けとしての意味合いが強いと言っても良いでしょう。
柊鰯を飾る期間はいつからいつまで?
柊鰯が鬼除けだと言う事はお分かりいただいたかと思いますが、ではいつからいつまで飾るものなのでしょうか。
実は、この柊鰯には地方によって様々な期間があるようです。
その中でも多いのが、
・節分当日のみ
・節分から2月いっぱい
・節分の日から1年間
と4つの期間が多いようです。
しかし、どの期間飾るにしてもその地方の風習に合わせる事が良いと思いますので、地域の長老的な人に聞くと詳細を教えていただけるかもしれませんね。
柊鰯はどうやって作る?
古くから鬼除けとして用いられてきた柊鰯はとても簡単に作る事ができます。
用意する物はというと、たった2つです。
・20センチ程度の葉の付いた柊
・鰯の頭
作り方は、こんがりと焼いた鰯の頭を柊の枝に刺すだけです。例えば、晩御飯に鰯を丸ごと焼いて焼いた鰯から頭を切り取っても簡単に作ることができますね。
参考)柊鰯(ひいらぎいわし) Exorcism
作り方も簡単で、節分をより盛り上げる事ができる柊鰯ですから、小さな子供さんがいらっしゃる場合には是非作ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回の記事では、節分の時に玄関に飾る柊鰯の風習や飾る期間についてご紹介しました。
近年、こういった風習を目にする機会はめっきり減ってきているかもしれません。しかし、風習というのは必ず何かしら理由があり作られていたものです。鬼を除ける柊鰯を試しに飾ってみると、一年間良いことがあるかもしれませんね!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。