干支の話をしていると、年男・年女という言葉をよく聞きますよね。
特に、今年の年男・年女は…などと言われたりしているのを見ると、良い意味で使われることが多い印象がありますよね。
年末年始に差し掛かると何かと干支の話になることもあるのではないでしょうか?干支に関連して年男・年女とはどういう意味なのか?厄年の関係があるのか?どう違うのか?
今回の記事では年男・年女についてご紹介します。
目次
2019年は亥年。何歳が年男、年女?
年男・年女とは、その年の十二支が生まれ年の十二支と同じになった男女のことを言います。
干支の十干十二支が完全に一回りするのは60歳のときですが、年男・年女は十二支のみで数えるため、12年毎に年男・年女の年を迎えます。
つまり、
年男・年女はその性質上、満年齢で数えますから、12歳の年に初めての年男・年女を迎え、その後12年毎に24歳・36歳・48歳・60歳・72歳・84歳・96歳・108歳・120歳のときに年男・年女となります。
年男、年女は縁起が良い?何か良いことあるの?
極稀に凶と考える考え方もあるようですが、おおむね縁起が良いとされています。
そもそも年男・年女の役割は何があるのでしょうか?
もともとは家長がつとめていた
・大掃除や正月の飾り付け
・歳神様へのお参り
・若水(元旦の朝、初めて汲む水)を汲む
・節分の豆まき
などの神事や季節の行事を、十二支に関係する年男も担当するようになった言われています。
戦後からは女性も加えて年女も担当するようになったものです。
特に、豆まきは年男・年女が投げるもの、という風習が根強く残っている地域もまだまだあります。
そのように、重要な行事に関わる役割をし、より神様の加護を多く受けることができることから、年男・年女は縁起が良いとされることが多いのです。
豆まきの由来や意味についてなど過去にまとめた記事がありますので、よかったらみてみてくださいね。
関連記事:節分の豆まきの由来と意味は?正しいやり方についても解説!
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年男、年女の厄年との関係は?
年男・年女と厄年は完全に関係無いのですね。
そもそもの考え方が全く違うのです。
年男・年女は上記で説明した通り、十二支を基準に満年齢で数えますが、厄年は数え年という満年齢に1歳加えた年齢を基準とし、決まった年齢のときに災厄にあいやすいとされているものです。
厄年に当たる年は男女ともに身体面や社会的立場の大きな変化が起こることが多い年でもあります。
できるだけつつがなく過ごすために、神社やお寺などでお祓いや祈祷をしてもらうのが一般的ですね。
年男・年女と厄年が重なることはある?
実は、男性と女性でそれぞれ重なる年があるのです!
24歳(数え年25歳)
60歳(数え年61歳)
36歳(数え年37歳)
60歳(数え年61歳)
この時、年男・年女と厄年が重なります。
(女性の61歳は厄年と数えないことも多いです。)
この時は、厄年のお祓いをしてもいいものか迷う方も多いですが、気になってしまうようなら厄払いをしても全く問題はありません。
そして、年男・年女が豆まきをする習慣ですが、厄年の年男・年女ももちろん豆をまいて構いません。
豆まきは邪気を払う儀式ですから、厄落としも兼ねて、豆をまいて厄除けをするのは非常に理にかなっているのです。
参考:年男・年女の節分の豆まきの様子です
年男年女が福豆まき 波上宮で節分厄除大祭
年男・年女は縁起がいい!戌年の方は是非、豆まきを
今回の記事では、年男・年女はどのような周期でまわってくるのか?そして年中行事における役割などご紹介しました。
年男・年女の役割は、もともとは大掃除やお正月のお参り、節分の豆まきなど、多岐に渡っていましたが、今では大掃除やお正月のお参りは自然と家族全員で行うものになっていますね。そのため、年男・年女を意識する場面が減ってきているのは否めませんね。
節分ももちろん家族全員で行うお家が多いでしょうが、もしご家庭に年男・年女、そして厄年の方がいらっしゃる場合には、縁起と厄払いの気持ちを込めながら豆をまいてみてはいかがでしょうか?
過去に、2019年の亥年についての記事もまとめていますのでご参考くださいね。
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