春先に中国大陸から飛来する物質として、黄砂と並ぶほどもはやすっかり有名になったPM2.5。その正体は、物質を燃やした時にできる有害物質で、工場の排煙や自動車の排気ガスに含まれる微粒子です。中国の急速な経済成長に伴い、産業や自動車文化が急速に発展したことにより、大気中に大量のPM2.5が排出されるようになり、とうとう日本にも飛来するようになってしまったのです。
PM2.5とは2.5μm以下の微粒子の総称であり、その小ささから肺などの呼吸器はもちろん、心臓や血管などへの影響も懸念されています。
今回の記事では、PM2.5対策のためのマスクと花粉症用のマスクとの違いについてご紹介します!
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pm2.5対策のマスクは何が良い?
PM2.5は空気中に飛散しており、また風によって運ばれてくるためウィルスや風邪の菌などとは違い、局地的に防げれば良いものではありません。自分の顔にフィットするような、鼻や口を全体的に覆えるマスクが良いです。
医療用や産業用の高性能な防塵マスクは微粒子の捕集効率が高いため、吸入するPM2.5を減らす効果はありますが、空気が漏れないようぴったりと着用するため少し息苦しくなり、長時間の使用には向きません。
一般的な不織布マスクであってもある程度の効果は期待できますので、薬局などで売っている立体型マスクを使用して差し支えありません。ただし、PM2.5は花粉や黄砂よりも小さい粒子です。必ず「PM2.5対応」などの、2.5μm以下の微粒子も捕集できるサイズのフィルターを備えているものを選びましょう。
参考:環境省『PM2.5に関するよくある質問』
参考:【PM2.5】コーワ三次元高密着マスクほか/マスク選びの話【対策】
花粉症対策マスクとは使い分けるべき?
基本的には、花粉とPM2.5の両方に対応している、すなわちPM2.5のサイズ以下の微粒子でもカットできるタイプのマスクが多く販売されており、それを使えば双方に対応できるため、同じマスクを使って問題はありません。
ただし、花粉症対策用のマスクの中には、花粉のサイズには対応していてもPM2.5のサイズの微粒子は通してしまうような大きめのフィルターのものもあります。必ず、対応している粒子のサイズを確認してから購入するようにしましょう。
また、花粉もPM2.5も空気中に浮遊しているものですから、マスクは必ず自分の顔のサイズに合ったものを選びましょう。マスクと顔の隙間から空気が入ってきてしまうと、せっかくマスクをしていても何の意味もなくなってしまいます。
PM2.5対策には、粒子サイズが重要!
今回の記事では、PM2.5対策用のマスクについてポイントと花粉症用のマスクと使い分けが必要なのかどうかについてご紹介しました。PM2.5は、従来の花粉や黄砂よりもさらに小さい粒子です。最近では花粉症対策用マスクが同時にPM2.5のサイズに対応しているものも増えましたが、中には花粉のサイズのみに対応しているものもあります。花粉のみに対応しているマスクや、顔との間に空気の隙間ができてしまうようなマスクでは、PM2.5は防げません。粒子のサイズと、自分の顔のサイズをよく検討し、合ったものを購入することがとても大切です。
花粉もPM2.5もどちらも日常生活に大きな支障が出てしまうことがしばしばあります。しっかりと対策を行って、春の行楽を楽しめるようにしたいですね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。