今や、日本人の4人に1人は花粉症とまで言われている国民的アレルギーとなってしまった花粉症。花粉は植物の交配に必要なメカニズムとはいえ、やっかいなアレルギーを引き起こしてしまうことは事実です。自然のものだからと侮らず、アレルゲンとしてしっかりと対策を行いましょう!
今回の記事では、花粉症の予防から飛散シーズンの過ごし方まで、花粉症対策をご紹介します。
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目次
花粉症の対策、いつから行うべき?
花粉症は、症状が出てから対策するという方が多いかと思います。
しかし、自分が既に花粉症であるとわかっている方は、花粉が飛び始めるシーズンよりも少し前に、主治医と相談し、薬による初期療法を行うことでピークのシーズンでも症状を軽く済ませられることがわかっています。
花粉の飛散時期は?
一般的に、最も花粉症患者を出しやすいスギ花粉の飛び始める時期は、早い九州や関東で1月下旬から、遅めの関西では2月上旬からです。ヒノキはもう少し遅く、関東で2月上旬から、その他の地域で3月中旬ごろからです。
初期療法はいつから行うべき?
初期療法では、花粉の飛び始める2週間程度前に治療を開始しますので、スギで1月中旬、ヒノキで1月下旬ごろには治療を開始できるよう、主治医と相談するのが良いでしょう。
ただし、日本は南北に長く、森林が近いかどうかなど、お住まいの地域の状況によって飛散の時期や状況は変わってきます。初期療法の開始時期は、お住まいの地域の主治医によく相談することが大切です。
花粉症じゃない人何もしなくて良い?
今は花粉症じゃないから大丈夫という方も注意が必要です!アレルギーは体内に蓄積された抗体物質の量が一定の値を超えると、それまでなんともなくとも、ある日突然発症することがあるのです。つまり、そもそも花粉を体内に入れず、抗体を生産させないということも、重要な予防になるのです。
今は花粉症でないという方も、是非花粉の飛散する時期にはマスクを着用して外出することをおすすめします。
対策の種類について
花粉の飛散時期や初期療法についてご紹介しましたが、具体的な予防の種類についてもご紹介していきます。
予防
前章でもお伝えしましたが、今は花粉症でないからと油断せず、花粉の飛散時期にはマスクを着用して出かけましょう。マスクは花粉症対策用に様々な商品が出ており、使い捨てのものが便利です。
また、濡れマスクはそこで花粉を吸着できるため、花粉カットに非常に効果があります。ウェットシート付きのものは手間もかからず楽ですが、やや割高なのも事実。大量にマスクを消費してしまうのでコスパを高めたいという人は、ひたひたに湿らせたガーゼやティッシュを2枚のマスクの間に挟んでつけるだけでもOKです。
初期療法
初期療法は、花粉の飛散時期の2週間前から症状が出る前にあらかじめ薬を飲んでおき、飛散時期にも症状をやわらげることができる療法です。しかし、これもあくまでも症状をやわらげるものであって根治ではありませんので、薬を飲むと共に、マスクや衣服についた花粉をしっかり落とすなど、通常の対策もしっかり行いましょう。
症状が出てしまったら…
初期療法をしている方は、そのまま主治医に相談し、症状に合った薬を出してもらいましょう。
初期療法をせず、突然症状が出てしまった方は、目なら眼科、鼻なら耳鼻科とまずはその部位の専門の医師の診断を受けましょう。
花粉症の薬は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬となり、副作用で眠くなったり、喉が渇くことがあります。そこで、効果も弱いですが副作用も出にくい第2世代の抗ヒスタミン薬も導入されています。それぞれの症状と生活をよく医師に伝え、自分に合った薬を処方してもらうことが大切です。
生活上の注意点
マスクやメガネでできるだけ侵入してくる花粉を防ぎましょう。特に、予防の項でも書きましたが濡れマスクは花粉カットに非常に効果があります。
晴れた日や風の強い日の不要不急の外出は控え、外出した時には玄関に入る前に衣服についた花粉をはたくなどしてできるだけ落としてから室内に入りましょう。
また、晴れた日には布団を干したくなるものですが、症状が酷い場合は外に干さず、布団乾燥機などを使うと良いでしょう。近所にコインランドリーがない場合は、飛散量の少ない午前中の早い時間に干し、午後になる前にしっかりとはたいて花粉を落としてから取り込みましょう。
余裕があれば、どうしても室内に少し入ってきてしまう花粉を吸い取るため、空気清浄機をかけるのも有効な方法です。
花粉症は予防・初期療法が大切!早めの行動を
今回の記事では、花粉症の対策についてをご紹介しました。
花粉症は症状が出てから対策しても実は効果が薄く、症状が出る前に抑える初期療法や、そもそも花粉症にならないように予防をしておくことがとても重要なのです。
地域によっても飛ぶ花粉の種類や時期は異なりますので、地域の主治医とよく相談しながら、それぞれ自分に合った花粉症対策を行いましょう!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。