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ノロウィルス殺菌に効果的!次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムの自宅でできる作り方とは?

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ノロウィルス対策に効果的な消毒方法として有名な次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムはご存じでしょうか。
実は、ノロウィルスはアルコールや熱に耐性があるため、アルコール消毒では除去できません。例えば二枚貝に含まれるノロウィルスを失活化するためには中心部が85℃〜90℃で90秒間の加熱が必要とされています。
加熱処理消毒する場合に陶器などの熱に強い食器ならばともかく、プラスチックや耐熱性でないガラス、また家具や布団ではそのまま加熱処理消毒するわけにはいきませんよね。

そんなノロウィルスの消毒・殺菌に効果があるのが、次亜塩素水や次亜塩素酸ナトリウム(次亜塩素酸ナトリウム水溶液)です。次亜塩素水は、食品添加物としても使われる、手指の洗浄・消毒などに使える人体に安全な酸性電解水です。
次亜塩素酸ナトリウムは、いわゆる塩素系漂白剤に含まれている成分で、まな板や調理器具の消毒に昔から使われている漂白・除菌剤です。

そんな便利な次亜塩素酸水・次亜塩素酸ナトリウムですがどのように用意するか、そしてなぜノロウィルスへの消毒に効果的なのでしょうか?

今回の記事では次亜塩素水・次亜塩素酸ナトリウムについて解説します!

関連記事:ノロウィルスの潜伏期間と症状は?初期症状を見分けるポイントをご紹介





次亜塩素酸水または次亜塩素酸ナトリウムをどう準備する?

作り方

次亜塩素水は、0.2%以下の食塩水を電気分解することで作られます。
この電気分解には、特殊で大掛かりな装置を使うことになりますので、結論的には次亜塩素水を自宅で作るのはほぼ不可能です。次亜塩素水は、大きなタンクで売っているものからスプレー式のものまで多く販売されていますので、必要な量・大きさのものをご家庭に合わせて購入していただく必要があります。

次亜塩素酸ナトリウムの水溶液は、家庭用の塩素系漂白剤を薄めて作ります。
通常、漂白・除菌剤として販売されている塩素系漂白剤は5%程度の濃さとなっています。これをノロウィルスに有効な濃度である200ppmまで薄めるのです。
200ppmとは、0.02%のことです。つまり、空の500mlペットボトルで作るならキャップの半分程度、約2ml入れて水(水道水で構いません)を500mlまで入れ、よく振ったら完成です。

次亜塩素酸ナトリウムの作り方動画がありますので紹介します♪
4《補足資料》次亜塩素酸ナトリウム溶液の調製方法

使い方

次亜塩素酸水は嘔吐物や糞便の付着していない衣類や布団、腐食しやすいアルミや銅製品の食器、小さいお子さんの口に触れる可能性のある範囲に使うと良いでしょう。

・次亜塩素酸ナトリウム
調理器具のつけ置き、トイレの便座やドアノブなど、強力な除菌が必要な場所に使うと良いでしょう。また、糞便や吐瀉物の付着した箇所は、必ず1000ppmの水溶液を作って消毒しましょう。

・次亜塩素酸水
手指についても肌を傷めるものではありませんが、次亜塩素酸ナトリウム水溶液は塩素系ですので肌を非常に傷めてしまいます。次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使う際には必ずゴム手袋を着用しましょう。

利用上の注意点

次亜塩素酸ナトリウムはもともと漂白剤ですから、色落ちするものには使えません。また、アルミや銅製品も腐食の危険がありますので、つけ置きなど使用しないようにしましょう。
また、糞便や吐瀉物など、あからさまに大量のノロウィルスが付着している場所を消毒する場合には、濃度1000ppm(0.1%)の高濃度の次亜塩素酸ナトリウム水溶液を作る必要があります。空のペットボトルにキャップ2杯の10mlの漂白剤を入れ、同じように水を500mlまで入れ、よく振って作ります。

次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムの効果について

なぜアルコールの効かないノロウィルスに次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムが効くのでしょうか?
ノロウィルスは、エンベロープという膜構造を持たない小型のウィルスです。エンベロープを持つウィルスならその膜をアルコールで破壊することで不活化できるのですが、ノロウィルスはその膜がもともとないため、膜を破壊する成分では不活化ができないのです。

次亜塩素酸水や次亜塩素酸ナトリウムは、遊離塩素というウィルスのタンパク質や遺伝物質を変性させ、不活化させる成分が含まれています。このため、アルコールは効かないノロウィルスなどにも効果があるのです。

次亜塩素酸水なら購入、次亜塩素酸ナトリウム水溶液なら希釈で作成を

今回の記事では、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの効果や自宅でどのように用意しておくべきかについてご紹介しました。次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム、字は似ていますし効果も似ていますが、人体への影響が桁違いです。
乳幼児の口に入る危険性のあるもの、色落ちは絶対に防ぎたい衣類などには、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を使うのは避けましょう。

次亜塩素酸水はご家庭で作ることはかなり難しいですから、そのものを購入する必要がありますが、次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、希釈によってほしい濃度を調整して作成できるという利点があります。

どちらの特性もしっかり把握し、必要に応じて使い分けましょう!

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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神奈川県在住の1児のアラフォーパパです。
気が付けばサラリーマン生活ももうすぐ20年。
IT業界ドップリ、途中ちょっとカフェでバリスタもやってみたりと、異色のキャリアを経て現在に至ります。
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