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日常

教育のタブレット導入が進んでいますが、その効果はどうなのでしょうか?

投稿日:2017年2月19日 更新日:

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先日、渋谷区の児童を対象に授業や家庭での学習に役立ててもらうことを目的に
タブレットを無償で貸し出すというニュースが飛び込んできました。
とうとう、そこまで来たか!という感じですね。

利用については、モバイル通信回線を利用してどこからでも
インターネットアクセスが可能だそうです。
凄いですね。下手した子供だけでなく兄弟・親も使ってしまえそうな勢いですが、
そこは、サイトアクセスの制限、利用時間は午後10時まで制御したり
工夫されているようです。

渋谷区の17年度予算案として7億8200万円を計上しているとのことです。
配布対象が小中学校の26校の児童生徒約8000人と教職員約600人ということなので、
1人あたり約90,000円ですね。
端末や通信費が今のところ明らかになっていないようなので、
高いのか安いのか微妙なところですね。

生活に身近なタブレットが教育の現場の主役になりつつありますが、
その実態を少し掘り下げてみました。





タブレット活用の先駆け

さて、ITの進化がビジネスへ現場に降りてきたことと同じく
やはり教育の現場にも降りてきたということですが、その先駆けはどこだったのでしょうか?
みなさんご存じでしょうか。
2011年度から中高一貫の学校や一部の県立高校でタブレットの試験導入から
検証を重ねてきたのは佐賀県でした。
佐賀は昔から「先進の気風」で知られたところだったのですが、
ITの変化の激しい時代に佐賀県人の気質を生かして
真っ先に教育のデジタル化、ICT教育を推進していたのですね。
2014年度にはなんと全県立高校へのタブレット導入までも推し進めていたのでした。

ICT教育とは?

ICTとは、Information and Communication Technologyの略ですが、
いわゆる情報通信技術を利用した教育を指します。
ITはInformation Technologyの略ですが、これにコミュニケーションの要素を足した
言葉なので、ICTはコニュミケーションを重視していることが伺えます。
実際の現場では、教科書の代わりにタブレットを利用したり、授業動画を配信したり、
いわゆるe-ラーニングをしたりと活用しています。

では、ICT教育やタブレットの活用におけるメリット・デメリットは
どのようなものがあるのでしょうか。

メリット

とっつきやすさとデジタルであるということがポイントですが、
主なメリットとして次のようなものがあげられます。

・音声や動画など多種多様なコンテンツを提供できるので興味や関心をひきやすい
・デジタルデータなので教材等々でかさばることがない
・状況次第だが、リアルタイムのやりとりができる
場所を選ばず学習したいときに利用できる

なんとなくですが、手軽なイメージが強いですね。
自分の場合、いつでもできる=いつもやらないとかになりそうで、
こういった環境はなかなか学習が進まないようにも思えます。

デメリット

主観的なものは先に触れましたが、デメリットが何があるのでしょうか。

文字を書く量が圧倒的に少ないことにより基礎学力が身に付きにくい
・e-ラーニングなどすぐに回答を確認することができるため、記憶が定着しづらい
・勉強に関係ないアプリ、ゲームなどを使ってしまう
・インターネット検索などですぐに調べられるので、問題解決能力が育たない

これらのデメリット見ると、紙とえんぴつによる学習は一定の効果・意味があることが
わかりますね。
特に低年齢時は、えんぴつを使って字を一生懸命書く学習の方が
基礎学力の定着につながるようにした方が良さそうです。

今後の教育の在り方はどうなるのでしょうか

お隣の受験大国として知られる韓国では、
日本よりも3~5年ほど早くICT教育を積極的に取り入れてますがその結果が参考になりそうです。

2015年時点では、「ICTは期待されたが効果が無い」という報告があがっていました。
デメリットで触れた部分が大きかったのでしょう、そしてICT教育の在り方の見直しを余儀なくされています。

そういった意味では、既に物心ついた時からタブレットに親しんでいる世代は、
既にこういったデメリット満載の中、基礎学力をいかにつけていくかが課題になるということですね。

かくいう、自分の息子も4歳で既にタブレットに触れる時間が徐々に増えてきています。
なので、早くから自席を用意してえんぴつをもたせるようにしましたが、
渋谷区の事例からICT教育について深堀りするにつけ、
自分の子供にはもっと能動的にえんぴつをもつシーンを増やすような工夫を
しなければいけないと痛切に感じた次第でした。





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神奈川県在住の1児のアラフォーパパです。
気が付けばサラリーマン生活ももうすぐ20年。
IT業界ドップリ、途中ちょっとカフェでバリスタもやってみたりと、異色のキャリアを経て現在に至ります。
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