日本人の新たな国民病とも言われている電磁波過敏症をご存じでしょうか。
この電磁波過敏症は、もともとはアメリカの医学者ウィリアム・レイ氏によって「Electrical Hypersensitivity(電気過敏症)」と名付けられたのが始まりです。
しかし、WHOの研究報告ではまだ医学的な診断基準には至っておらず、電磁界暴露と症状を関連づけられる科学的根拠はないとされています。つまり、電磁波に暴露されることが直接的な体調不良を引き起こす医学的根拠はなく、電磁波に晒されているという心理的圧迫によるストレス反応ではないか?とも言われているのです。
電磁波過敏症の症状とは?また、症状を引き起こさないために対策を取ることはできるのでしょうか?
今回の記事ではこの2つの観点から、電磁波過敏症を紹介します!
電磁波過敏症とは?その症状は?
電磁波過敏症とは、文字通り電磁波・電波にさらされることによって身体が過剰に反応してしまい、体調不良を引き起こす症状のことです。
電磁波は、電流が流れる時には必ず発生します。つまり、電気を使う製品であれば全てのもので電磁波が発生するということになります。
もっと言えば、日光に含まれる紫外線や赤外線も電磁波の一種なのです。
つまり、電磁波そのものは人類は昔から浴びています。
しかし、電化製品の普及に従って、電磁波を発生させるものが身の回りに爆発的に多くなってきたことは確かです。
電磁波以外に特定の原因が見受けられない体調不良の患者に調査を行ったところ、代表的な症状は以下の通りです。
・皮膚症状(赤くなる、チクチク感、灼熱感)
・神経衰弱性および自律神経性の症状((疲労、疲労感、集中困難、めまい、吐き気、動悸、消化不良)
引用:World Health Organization電磁波過敏症
その他、以下の症状を訴える人もいます。
・顔がほてる、むくみ、ピリピリとした不快感
・口内炎、歯周病、金属のような味がする
・歯・顎の痛み
・粘膜の乾燥、異常な喉の乾き
・頭痛、短期的な記憶喪失やうつ症状
・鼻づまり、鼻水
・首筋や肩の凝り、腕の筋肉や関節の痛み
・呼吸困難
・手や足のしびれ、麻痺
これらの症状があり、病院に行っても特定の原因が見当たらない場合、電磁波過敏症を疑っても良さそうです。
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電磁波過敏症の対策について
まだ電磁波そのものによるダメージなのか、電磁波が悪いものだという思い込みによるストレスなのかについては結論が出ていませんが、いずれの場合にせよ、電磁波を発するものをできるだけ近くに置かないことで症状を落ち着かせることが期待できます。
具体的には、むやみやたらとスマートフォンを触らない、パソコンやテレビをつけっぱなしにしない、などです。
洗濯機や電子レンジも、可能ならば使っていない時はコンセントを抜いておくと良いでしょう。
待機時に微弱電流という電流が流れています。
また、化学物質過敏症を持っている人は電磁波過敏症を併発しやすいという報告もあります。これは、化学物質過敏症の人は体内で活性酸素が発生しやすく、連鎖的に活性酸素が増え、結果として体調不良を引き起こしているということです。
この状態に対する対策としては、体内の活性酸素を除去すれば良いのですから、抗酸化作用のあるビタミンなどの栄養素を摂取することで改善が期待できます。
ビタミンB12やビタミンC、E、カロチノイド(ビタミンA)、フラボノイド(ポリフェノール)などが代表的です。
また、家電のアースと同じ要領で、アーシングという対策法もあるようです。
参考:【電磁波過敏症】アーシングで体の電気を放電しましょう
電磁波過敏症はまだ診断されない病気。自発的な対策を
今回の記事では、電磁波過敏症の症状や対策についてご紹介しました。
電磁波過敏症かな?と思ったとしても、現状では病院に行っても診断はされません。
しかし、もし、上記のような皮膚症状や神経症状の体調不良が続き、病院に行っても何も異常がない状態であれば、電磁波過敏症を発症している状態かもしれません。
その際にはできるだけ電化製品から離れ、遠くの緑を見たりして目を休めながら、抗酸化作用のあるビタミンを摂って症状の改善を試みましょう!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。