国土交通省が、
タクシーの利用に定期券方式の制度を採用する方式に固まりましたが、
どのように利用できるのでしょうか。
高齢化社会の到来と言われて久しい日本ですが、
高齢者向けの足回りやタクシー需要の喚起などが目的とみられています。
今回の記事では、タクシー定期券の制度について、開始時期についてご紹介
していきます。
参考リンク)東京のタクシー初乗り運賃に関する記事はこちら
タクシー定期券とは?
近年、高齢者のドライバーによる事故が増加傾向にあり、
運転免許の返納に対するかたちで、高齢者向けに安全な移動手段を提供することを
目的としてタクシー定期券を導入する方針と決まりました。
とはいえ、費用負担は重くのしかかるため
1回あたりの利用料金を低く抑えて、
利用しやすい制度を整備していく方針となっています。
具体的な費用等については明らかになっていません。
いつから?
2018年に試験導入を行い、十分な検証を行った後に、
2019年以降の実用化を目指す、という段取りで進められています。
想定するユースケースは?
高齢者をターゲットとした制度になるため、主に次のようなユースケースを想定している。
・車の免許を返納したが、定期的に移動する必要がある方
・病院への送迎で利用する必要がある方
・毎日の食料等々の買い物で荷物を運ばなくてはならない方
実際に首都圏近郊でも高齢者が増えている地域が続出しているため、
夏場の暑い時期や冬の寒い時期などの需要も見込まれるのではないかと思う。
福岡でジェロンタクシーが既に定期券制度を検証中!?
JTBが福岡で「ジェロンタクシー」というサービスで高齢者向けの
タクシー定期券制度を2015年末の第1弾、2016年7月の第2弾と
募集を行い、全国に先駆けて検証をしていました。
サービス内容
旅行代金として、月額の定期券を設定しています。
価格は、目的地の区分に応じで区分けされ、
19,500円~42,000の中から決定される仕組み。
メリットは?
安心と便利がタクシー定期券サービスの最大のメリットとして挙げられています。
具体的には次の2点
1.マイカー維持費と同程度のコストで気軽に移動できる
2.高齢の方が安心して安全に1人で出かけることができる
高齢者の交通事故の予防と家族の安心を担保するという点が
最大限のメリットと言えるでしょう。
まとめ
全国展開の試験場としては、札幌や福岡が有名ですが、
タクシー定期券は、福岡で既に社会実験されている状況でした。
高齢化社会で、右も左もシニアの方が増えています。
高齢者でも安心・安全を担保する移動サービスがリーズナブルに利用できるのは、
社会を停滞させないことにもつながるのではないでしょうか。
実用化に期待のかかる取り組みと思われます。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。