社会人になると、それまでの会話とうって変わり丁寧度や敬語と気を付けなければならないことが増えますよね。
新卒社会人にとっては、ただでさえ環境が激変する中でコミュニケーションにも気を付けなければならなくなり、その心理的ストレスは半端ではないでしょう。
長年の社会人経験があっても意外とビジネスにおいて当たり前のように間違って使われる用語があったりますが、その中でもコミュニケーションとして頻繁に登場する「了解です。」と「承知しました。」ですね。
後輩や社歴の下の社員から「了解です。」なんて返答が返ってくる方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、ビジネス上の会話で相手から依頼やお願いを理解し受け入れたことを表現する言葉について紹介します。
了解と承知の使い方の違いは何?
「承知しました。」と「了解です。」はどちらも相手からの依頼やお願いを理解、受け入れたことを表現する言葉です。
意味は同じです。
しかし、自分と相手の関係によって使い分ける必要があります。
つまり、上司からの依頼事項へは「承知しました。」と回答するべきで、部下からのお願いには「了解した。」と回答するのが基本なのです。
「了解」の使い方
立場が上の人が相手を見て許す場合に使う言葉です。
改めて自分、周りの人が使っているシーンを思い出してこの言葉の使い方の真意を理解している人だったらと思うととゾッとしますね。
使い方は例えば、
部方が会議に5分遅れる場合、部下からの遅刻連絡に対して上司が「了解」と回答するケースですね。
上司から遅刻の旨の連絡が来た場合は、間違っても「了解しました」ではなく、「承知しました」が正解ですね。
「承知」の使い方
表現としては昔からあるものの、実は割と最近になって普及してきている表現です。
昨今ではビジネスマナー研修、文章の書き方などでは意識的にこっちの表現を使うことを指導されてきています。
了解ではNGな理由として最も挙がるのは、「了解」には尊敬の意味が含まれていないということ。
とにかく若手のビジネスパーソンでは、基本「承知しました」で統一がオススメです。
「畏まりました」の使い方
「承知しました。」「了解しました。」以外に、もう1つ「畏まりました」という表現がありますね。
この表現は基本的には「承知しました」と同じシーンで利用しますが、その決定的な使い方の違いは相手への敬意の度合い、です。
お得意様であるとか、社内でも役員クラス等々、敬意度の違いをつけるべき場合、このチョイスになります。
この表現を使い分けることができるようになると、ビジネスパーソンとしても1つ上のステージに立てるのではないでしょうか。
まとめ
今回の記事では、日常のビジネス会話の中でやりとりされる「承知しました」「了解です。」の意味、使い分けについてを紹介しました。
若手のビジネスパーソンは、基本的には「承知しました」とリアクションすることがリスクヘッジとしてはベスト。
その上で、「承知しました。」と「畏まりました」を自然に使いこなせるようになると、若手であっても一目置かれるはず。
こういった小さな気遣いが、ビジネスが円滑に進むための秘訣だったりもします。
ぜひぜひお試しくださいね!