日本人の誰しもが好んで食べるお菓子の1つであるチョコレートですが、特にバレンタインデーが近くなると、店頭に種々のチョコレートが並び始めますね。チョコレート好きでなくともわくわくしてしまうものです。こんな時だし、普段はそれほど食べないけれど、たまにはチョコレートを食べてみようかな、なんて方も多いのではないでしょうか?
職場や学校などで、義理チョコ、友チョコなどでチョコレートに触れる機会も多くなりますよね。そんなチョコレートですが、実はチョコレートにも種類があるって知っていましたか?
チョコレートを使ったお菓子の成分表示の欄を見ると、「チョコレート」と「準チョコレート」という表示があるのがわかります。
準チョコレートって?もしかして偽物なの?
いえいえ、偽物というわけではではありません。
チョコレートよりもカカオ成分量が少ないため、「準」という表記になっているのですね。
今回の記事ではチョコレートと準チョコレートの違いについてご紹介します。
チョコレートと準チョコレートの違いは?
チョコレートと準チョコレートの違いは、含まれるカカオの成分量によって決まります。
日本チョコレート・ココア協会が公正取引委員会の認定を受けて表示している「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」によれば、
”「チョコレート」とは、チョコレート生地のみのもの及びチョコレート生地が全重量の60パーセント以上のチョコレート加工品をいう。”
”「準チョコレート」とは、準チョコレート生地のみのもの及び準チョコレート生地が全重量の60パーセント以上のチョコレート加工品をいう。”
とあります。
なので、「チョコレート生地」の方が「準チョコレート生地」よりもカカオ分が多く、よりチョコレートらしいチョコレートであると言えるのです。
簡単にいうと、
・香りよりも甘さの印象が強いのが「準チョコレート」
と言えますね。
また、それぞれ生地が総重量の60%を下回り、ナッツやフルーツなどを含んでいるお菓子だと「チョコレート菓子」「準チョコレート菓子」という名前になります。
チョコレートの重要な味のもと、カカオ豆がチョコレートになるまでを紹介している動画がありましたのでご紹介します。
参考)01 カカオの実からチョコレートになるまで
チョコレート生地と規格について
チョコレート生地及び準チョコレート生地に関しては、
“「チョコレート生地」とは、カカオ分が全重量の35パーセント以上(ココアバターが全重量の18パーセント以上)であって、水分が全重量の3パーセント以下のもの(ただし、カカオ分が全重量の21パーセントを下らず(ココアバターが全重量の18パーセント以上)、かつ、カカオ分と乳固形分の合計が全重量の35パーセントを下らない範囲内(乳脂肪が全重量の3パーセント以上)で、カカオ分の代わりに、乳固形分を使用することができる。)”
“「準チョコレート生地」とは、カカオ分が全重量の15パーセント以上(ココアバターが全重量の3パーセント以上)、脂肪分が全重量の18パーセント以上のものであって、水分が全重量の3パーセント以下のもの(ただし、チョコレート生地に該当するものを除く。)あるいは、カカオ分が全重量の7パーセント以上(ココアバターが全重量の3パーセント以上)、脂肪分が全重量の18パーセント以上、乳固形分が全重量の12.5パーセント以上(乳脂肪が全重量の2パーセント以上)であって、水分が全重量の3パーセント以下のもの(ただし、チョコレート生地に該当するものを除く。)”
とあります。
つまり、まとめると次のようになります。
・「チョコレート」
カカオ分またはカカオ(21%以上)+乳固形分の合計が35%以上である「チョコレート生地」を60%以上使用しているもの
・「準チョコレート」
カカオ分またはカカオ(7%以上)+乳固形分の合計が15%以上である「準チョコレート生地」を60%以上使用しているもの
また、準チョコレートは脂肪分が全重量の18%以上と定められていることにも注意しましょう。
脂肪を取りたくない方は、準チョコレートよりもチョコレートがオススメということですね。
チョコレートと準チョコレートの違いはカカオ分!
今回の記事では、チョコレートと準チョコレートの違いについてご紹介しました。
チョコレートと準チョコレートの成分の一番の違いは、含まれるカカオ分の違いです。とはいえ、どちらもチョコレートの主な味のもとになっているカカオ分を含んでいることに代わりはありませんから、どちらもチョコレートの仲間であることに代わりはありません。
チョコレートと準チョコレート、カカオの香りを楽しんだり、甘さを楽しんだり少し気をつけて食べ比べてみるといつもと違った印象になるかもしれませんね。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。