毎年お正月も終わり2月を迎えるとイベントが目白押しになりますね。
その中でも昨今市民権を得てきた感のある恵方巻きも話題に上ることが
多くなってきているのではないでしょうか?
特に、最近では海鮮巻やサラダ巻、
さらには丸かぶりロールケーキなどといったものまで出てきて、
色々な種類の「巻き物」を楽しめるイベントでもあります。
そんな恵方巻ですが、決まった方角を向いて食べるもの、
というルールがあるということはなんとなくご存知の方が多いかと思います。
今年はどちらの方角なのでしょうか?また、恵方巻きの食べ方の正しいルールとは?
今回の記事では2018年の恵方巻きについて、ご紹介します。
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目次
2018年の恵方の方角は?
「恵方」とは、その年に歳徳神様がいらっしゃる方角のことを言います。
歳徳神様はいわゆる歳神様とも言われており、
お正月にお迎えする、福や徳を司っている神様のことです。
その歳徳神様のいらっしゃる方角を「恵方」と呼んでいます。
ところがこの「恵方」は全方位満遍なくぐるぐると回るわけではなく、
恵方に当てはまる方位はなんと、4種類しか無いのですね。
そして、恵方は陰陽道の考え方によりますので、
干支によって決定されていきます。
干支と言っても十二支の方ではなく、
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の十干を、
4つの恵方に5年周期で順番に割り振っていくことになります。
甲(きのえ)・己(つちのと):東北東やや右
乙(きのと)・庚(かのえ):西南西やや右
丙(ひのえ)・辛(かのと):南南東やや右
丁(ひのと)・壬(みずのえ):北北西やや右
戊(つちのえ)・癸(みずのと):南南東やや右
これを西暦に当てはめると、
それぞれ西暦の下一桁が十干に対応していますので、
甲=4・己=9
乙=5・庚=0
丙=6・辛=1
丁=7・壬=2
戊=8・癸=3
となっています。
今年は2018年「戊」ですから、「南南東やや右」となるのですね。
「やや右」って何?
これは方角の切り分け方によります。
日本では通常、東西南北の方位を基本とし、
8方位、16方位、32方位…と切り分けていきます。
中国を中心とした東洋ではもともと十二支を基準として
方位を切り分けているため、6方位、12方位、24方位…と
6の倍数になっているのです。
そのため、ややズレが生じているのですね。
食べ方のルールは?
恵方巻きは、福を呼び込むために食べるものです。
巻物なので、その中に「福を巻き込む」という縁起担ぎなのですね。
そこで、お寺や神社に参拝のルールがあるように、
恵方巻きにもいくつかルールがあります。
恵方を向いて食べる
これは先程もお話させていただきましたね。
その年の歳徳神様のいらっしゃる方角を向いて食べることになります。
切らないで一人一本食べる
恵方巻きは一人一本食べます。
これは、切ってしまうと「福との縁を切る」ことで
縁起が悪いとされるためです。
一人一本の恵方巻きを用意し、
切らずにそのまま丸かじりしましょう!
通常の恵方巻きは太いので、お子様や少食の方は、
ハーフサイズや、ミニサイズなどを買うと良いでしょう。
また、家族の多い方は、お家で作ってしまえば、
細めに巻いたり短めに作ったりもしやすいですよね。
作り方の動画を紹介しますので、ぜひご参考にください!
きょうのレシピ:恵方巻き(巻きずし)
食べている間は喋らない
食べている間は、「福を取り込んでいる」という最中なので、
その時に喋ってしまうと、その口の隙間から福が逃げてしまう。。
と言われています。
恵方巻きを一本食べ終わるまでは、
心に願い事を浮かべながら、無言で食べましょう。
これでバッチリ!2018年の恵方巻き
今回の記事では2018年の「恵方」と「食べ方ルール」についてご紹介しました。
しっかり覚えていただけましたでしょうか?
特に、「切らない」「喋らない」の部分は
元々の太さ・長さの恵方巻きでやろうとすると大人でも難しいので、
色々と工夫している方も多いのです。
正しい方角と食べ方を守り、楽しく福を呼び込みましょう!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。