花粉症が発症してしまうとやっかいなもので、日常生活に大きなハンデを背負ってしまいますよね。しかも花粉症の最もやっかいなところは、症状が重くなってからでは薬が効きにくいのにも関わらず、初期症状では軽い風邪と似ているため、時期も寒い時期と重なっていることもあり、風邪かな?と思って見過ごしてしまいがちなところにあるのですね。
今回の記事では、花粉症と風邪を間違えないために、見分け方のポイントをご紹介します。
花粉症かな?と思ったら、早めに医師に相談し、適切な対策を行いましょう。
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目次
花粉症の初期症状、風邪との見分け方のポイントは?
見分け方の5つのポイントについてご紹介していきます。
1.目のかゆみ
花粉症の代表とも言える症状の一つです。アレルギー反応によって結膜炎が起きている状態なのです。この状態で目を擦ると異物がくっついた状態で擦るため、角膜を傷つけてしまう可能性があります。決して擦ったりせず、必要なら洗眼薬などで目を洗い、早めに医師に相談しましょう。また、人によっては目だけでなく、鼻や喉の粘膜にもかゆみが出る場合があります。
風邪の場合、目がかゆくなることはほとんどありません。目がかゆくなる場合は、ほぼ花粉症と思って間違いないでしょう。
2.発症期間・時期
花粉症であれば、毎年同じ時期に同じ症状が出ることになります。また、風邪ならせいぜい症状が1週間程度で治り、また徐々に軽くなっていくものですが、症状がだんだんと飛散ピークの時期に向けて重くなり、またシーズン中は多少軽くなることはあっても症状がなくなることはないため、症状が1ヶ月以上続くのがポイントです。
3.くしゃみ
風邪のくしゃみは1回出るとしばらく止まります。しかし、花粉症のくしゃみは連続で何回も続きます。
特に、
厚生労働省の『的確な花粉症の治療のために』によると、”1日のくしゃみの回数が10回以上で花粉症の疑いが濃厚、21回以上であれば最重症”
と規定されています。1〜2時間に1回以上、立て続けにくしゃみが起こるようであれば花粉症としてはかなり重症の状態です。すぐに医師に相談しましょう。
4.熱
花粉症はアレルギー症状なので、高熱は出ません。まれに人によっては微熱が出ることもありますが、平熱〜37.5℃以下であれば、風邪よりも花粉症を疑いましょう。
逆に、37.6℃以上の高熱が出ている場合は風邪や、ウイルス性の別の病気である可能性も考えられます。この場合もすぐに医師に相談しましょう。
5.鼻水・鼻づまり
花粉症の場合、鼻水もどんどん出てきます。常に鼻が詰まっている状態であれば、花粉症の疑いが強いです。風邪では、一度鼻をかんだ後はしばらく治まっていることが多く、花粉症に比べて『ずっと詰まっている』という感覚は少ないのです。
また、鼻水の種類にも違いがあります。花粉症では、涙とほぼ同じ成分のサラサラで透明な鼻水がずっと出続ける状態になります。花粉症の時期は鼻にずっとティッシュを詰めっぱなし、というお子さんもいるのではないでしょうか。大人が仕事中に鼻にティッシュを詰めっぱなしにしておくのはなかなか難しいですから薬で対処することになりますが、頭がボーッとしてくる原因にもなってしまうやっかいな症状の一つです。
風邪では、ウイルスや最近を退治した白血球の死骸が多く含まれるため、白〜やや黄色がかった粘り気のあるものになります。風邪の場合も連続して出ることはありますが、ずっと出続けということはあまりありません。
まとめ
5つのポイントをまとめると、次の点が見分けるポイントです。
ぜひセルフチェックしてみてください。
2.症状が花粉の飛散時期にあわせて発症しているかどうか
3.1〜2時間に1回以上、立て続けにくしゃみが起こるかどうか
4.平熱〜37.5℃以下で風邪のような症状がみられるかどうか
5.サラサラで透明な鼻水がずっと出続けているかどうか
こちらの動画も見分け方の参考になります。
花粉症と風邪の違いって?
花粉症は主に目のかゆみがポイント!すぐに医師に相談しましょう
今回の記事では、花粉症の初期症状と風邪の見分け方についてポイント別にご紹介しました。
風邪との一番の違いは、やはり目のかゆみにあります。アレルギー反応の代表とも言えるアレルギー性結膜炎は、通常の風邪ではなかなか起こりにくいものです。
目がかゆくなってきたら、ほぼ間違いなく花粉症と思っていいでしょう。重症になる前に医師に相談し、適切な対処を行いましょう。
また、人によっては目がかゆくならない人もいます。その場合は他の鼻水や熱などの症状も加味し、まずはそれぞれの症状の専門医に相談しましょう。
花粉症も風邪も、重症にならないうちに対策を行うことが何よりも大切です。あれ?体調が悪いかな?と思ったら早めのセルフチェックを行い、必要に応じて医師に相談しましょう!
最後までお読みいただきましてありがとうございました。