仕事柄、定期的に訪れる大江戸線勝どき駅ですが、
朝の早いアポは通勤ラッシュに巻き込まれますが圧巻です。
特に晴海トリトンスクエア方面出口の混雑には、
恒常的に通勤で利用されている方も辟易されているのではないでしょうか。
電車から下車し改札までと改札から出口までの道のりと
大きく分けられますが、その人の流れの多さはすごいです。
また、ピーク時とオフピーク時のあからさまな人の流れの違いにも驚きますが、
下車位置にもよりますが、地上に上がるまでに約3倍くらいの時間がかかります。
今回の記事では、勝どき駅で晴海トリトンスクエア方面出口に向かう際の、
朝の混雑時の状況や、対策工事の状況についてをご紹介します。
朝イチで勝どき駅界隈へアポが入ったとき、新入社員の方、転勤されてきた方など、
ご参考いただければ幸いです。
目次
勝どき駅の朝の混雑状況が酷い
朝の通勤時の混雑は、電車を下車してすぐ遭遇します。
改札へ続く出口階段への長蛇の列が出来上がっているからです。
改札まで、出口までそれぞれに長蛇の列です。
下車から出口までの道のり
晴海トリトンスクエア方面出口は、A2aが最も近い出口ですが、
朝の通勤ラッシュ時は規制がかかっており、A2b出口が出口専用となっています。
A2aは地上からの入口専用となっています。
通勤ラッシュ時はこの規制がAM7:00-10:00まで続いています。
出口への道のりは降車位置、タイミングによりますが
駅改札までは最遅で大体3分前後程度かかります。
改札からA2b出口から地上に上がるまでは、こちらも最遅で大体約3~5分程度
かかります。
トータルで約6~8分程度地上にあがるまでかかりますが、
やはり混雑時の心境では遅々として進まず遅く感じてしまいますね。
随所に緩和対策の案内
駅構内には、各所に混雑の緩和、整列行進のための案内が設置されています。
・階段に示される案内インフォメーション
・混雑箇所の明示とワーニングインフォメーション
・改札内へ入場される方へのインフォメーション
対策工事の状況はどうなっている?
東京交通局で工事を管理されており、内容と状況について公開されています。
参考リンク)大江戸線勝どき駅大規模改良工事について
工事内容
実は開業後に勝どき駅は一度混雑緩和のための工事を実施しています。
A2出口(現在はaとb)に分離されている)の朝の混雑が酷かったため、
aとbに分離し出入り口をそれぞれ専用に分割するという手を打っています。
これが2003年の出来事です。
そしれ、さらなる混雑緩和のために工事が進められています。
工事の内容は次の通りアナウンスされています。
(見づらいため、ナンバリングして表にしています。)
No.1 | ホームを1面増設し、現在のホームを両国方面行き、新たに設置するホームを大門方面行きの専用ホームにする |
No.2 | 晴海通りを挟んで分かれている地下1階のコンコースを一体化する |
No.3 | 出入口の新設 |
・工事前の現状
・工事後の改善予想
工期
当初2010年~2015年までとしており2015年度には供用開始としていた。
しかし、2014年の末に工事の進捗状況は工程を精査した結果、
工期を延期する結果となり2018年の供用開始となった。
工事が延期する理由としては次の5点が挙げられている
①地下埋設物が輻輳し移設工事に時間を要した。
②土留め杭の打ち込み箇所に地中支障物があり撤去に時間を要した。
③詳細に地質調査したら新設ホーム下部の地盤改良を厚くする必要が生じた。
④建設時に埋め戻した既設ホーム上部の地盤が予想外に高強度で掘削に時間を要する。
⑤乗降客数が当初見込みより増加し安全のため工事中の利用者動線を見直す。
想定効果
利用者への効果・影響として次のように見込まれています。
が、実際どうなんでしょうね…。
・駅構内移動時間の短縮
月島寄り昇降部経由A2b出口出場 → 最大115秒短縮
中央昇降部経由A3(改良後A5)出口出場 → 最大235秒短縮
・乗降時間の短縮
最大2秒短縮
・歩きやすさの快適性向上
・バリアフリー性の向上
なぜ混雑する?
混雑の原因は、単純に利用する人間が多いことと、
もともとの利用想定とのギャップが生まれてしまったため、
ファフィリティーが追いつかなくなったという点が挙げられます。
ファシリティーについては工事で対応していくこととなりますが、
ここでは利用者増となった経緯など触れてみます。
乗降者数が加速度的に増えてしまった!
後述しますが、周辺の継続的な開発でオフィスビルやいわゆるタワマンが
どんどん建設され駅利用者が開業以来増え続けているという状況です。
乗降人員の統計で見ると、
2016年4月~2017年3月の統計でも1日平均乗降人員はそれぞれ約5万人と、
大江戸線38駅中で4番目に多いです。
開業当初に東京都が見込んだ乗降人員数は約28,000人だった言われていますので、
2倍近く増えてしまってはこの混雑は仕方ない気もしますね。
ちなみに上位4駅の乗降はこんな感じです。
六本木駅に迫る勢いですね。
駅名 | 一日平均乗降人員 | |
乗車 | 降車 | |
新宿 | 68,002 | 71,792 |
大門 | 64,214 | 63,703 |
六本木 | 50,318 | 50,598 |
勝どき | 49,823 | 49,694 |
参考リンク)大江戸線 -各駅乗降人員一覧–
周辺事情
最近ではタワーマンションが乱立しているイメージがありますが、
調べてみるとやはりオフィスビルやタワーマンションなどを中心とした
都市開発が急速進んでいます。
一部ですがリストアップしてみました。
1996年築 | 勝どきサンスクエア |
1998年築 | 晴海ビュータワー |
1998年竣工 | 山九本社ビル |
2001年開業 | 晴海アイランドトリトンスクエア |
2004年築 | プラザタワー勝どき |
2007年築 | クレストシティレジデンス |
2008年築 | THE TOKYO TOWERS SEA TOWER |
2008年築 | THE TOKYO TOWERS MID TOWER |
2010年築 | 勝どきビュータワー |
2011年築 | アパートメントタワー勝どき |
2013年築 | ザ・パークハウス晴海タワーズ クロノレジデンス |
2015年築 | DEUX TOURS CANAL&SPA |
2016年築 | KACHIDOKI THE TOWER |
駅の乗降人員が増えるのも納得の状況ですね。
引っ越し先が気になる方ははこちらで調べてみてもいいかもしれませんね。
まとめ
今回の記事では、勝どき駅の朝の混雑状況について、対策工事の状況についてご紹介しました。
もともと当初の利用想定の乗降者数から大幅に増えたことが、混雑の原因ということでした。
その背景としては、周辺の土地開発が活発化されたということが大きな要因となっています。
どこまで何を想定すべきかというのは非常に難しいですが、備えすぎると無駄を指摘され、そぎ落とすと想定不足と指摘される。人工動態、都市開発の動向、複雑に絡んだ結果だと言えるかもしれません。
さて、朝の勝どき駅の混雑ははやり初めて訪れる方にとっては、衝撃を受けます。
セオリーですが、勝どき駅界隈で朝イチのアポが入った場合は、あきらめて20分程度早めに到着するようにすると心に余裕が生まれると思います。
混雑緩和の工事についても、上述の通り一定の効果が見込まれるはずですので、
こちらも期待して待ちたいところです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。