例年、夏から秋にかけて特定の場所で短時間に大雨が降るというニュースを
目にする機会が増えてきました。
その中でも気象庁では、「数年に一度しか発生しないような短時間の大雨」
を記録的短時間大雨情報と定義しています。
パッと見ると感じが並び中国語かと見間違えそうですが、
にわかにスポット浴びてきているワードです。
記録的短時間大雨情報とはどのような大雨なのか、
どのようにその情報を取得するのか、またその対策についてご紹介します。
ご参考いただければ幸いです。
参考リンク)スーパーセルによる竜巻について、その対策についての記事はこちら
目次
記録的短時間大雨情報とは?
気象庁のHPに定義がありますので引用します。数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、
観測(地上の雨量計による観測)したり、
解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析:解析雨量)したりしたときに、
各地の気象台が発表します。
その基準は、1時間雨量歴代1位または2位の記録を参考に、
概ね府県予報区ごとに決めています。
この情報は、大雨警報発表中に、
現在の降雨がその地域にとって土砂災害や浸水害の発生につながるような、
稀にしか観測しない雨量であることをお知らせするために発表するもので、
大雨を観測した観測点名や市町村等を明記しています。
気象庁HP ―記録的短時間大雨情報―
この大雨情報自体は、避難勧告では無いことがポイントですが、
この情報が周知された段階で2次災害が発生する可能性も考慮しておくことが賢明だと言えます。
ゲリラ豪雨との違い
ゲリア豪雨は、実は正式な気象用語ではありません。集中豪雨とも呼ばれ、意味合いは同じです。
不安定な大気が突発的な局地的大雨を降らせるため、
正確な予測が困難であることが特徴です。
タイムリーに情報を取得するには?
一般的に、この大雨情報はTVのテロップで周知されます。外出時などは確認しづらいため、
怪しい雲行きが行動範囲のエリアで発生しているようであれば、
民間の気象予報会社のサイトをチェックしておくと安心です。
日ごろからアンテナを立てておくことが予防の第1歩です。
対策はどうする?
冒頭にある通り、近年大雨や集中豪雨による被害が日本各地で発生しています。自分の地域は大丈夫、というわけにはいかない状況も考えられます。
日ごろから被害を抑えるための準備や行動をとれるようにしておく必要があると言えます。
ウェザーニュースのサイトはスマホでもチェックできますので、
アプリをダウンロードしておくことをおすすめします。
行動範囲を知る
普段の行動範囲に何があるのか、どういった地理的特徴があるのか、
といったことを把握しておくことは重要です。
平日の通勤エリア、週末の行動範囲このあたりが確認すべきエリアと言えるでしょう。
地域の町内会では、ハザードマップを配布していたりしますので、
確認しておくとどこが危険なのか一目瞭然です。
加えて、地域の避難場所も把握しておくことがとても大切です。
複数の選択肢を用意しつつ、状況を見て避難できるところへ向かうといった行動が良いでしょう。
避難行動の目安を知る
避難するための情報として3つの情報があります。参考サイト)取るべき避難行動の目安
避難指示 | ・避難していない人は早急に避難場所へ避難 ・外出することでむしろ命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内の安全な場所に避難 |
避難勧告 | ・速やかに避難場所へ避難 ・外出することでむしろ命に危険が及ぶような状況では、近くの安全な場所への避難や、自宅内の安全な場所に避難 |
避難準備・高齢等避難開始 | ・避難に時間を要する人(高齢者、障害のある方、乳幼児等)とその支援者は避難開始 ・その他の人は、避難の準備を整える。 |
避難行動の指針
大雨の状況、周囲の地理状況を踏まえてどの行動がベターなのか予め想定しておくことが大切です。
参考サイト)最適な避難行動
1.水平避難 | 避難所や別の安全な場所へ避難すること |
2.その場に留まる | 避難情報が発表されても、無理にその場から移動しない |
3.垂直避難 | 建物がすでに浸水した時に高い所へ避難すること |
まとめ
今回の記事では、記録的短時間大雨情報が周知されるのはどういった状況なのか、大雨が発生した場合にどうすべきなのか、についてご紹介しました。
近年、全国的に突発的な大雨が降ることが多く見られるようになってきました。
大雨だけでなく、スーパーセルによる竜巻が発生し、甚大な被害が発生することもあります。
日ごろから行動範囲の地理状況は避難場所、行動する上での方針など
考えておく必要性が高まって来ています。
自分は大丈夫、と思わずいざという時のために、備えあれば憂いなしです。
当記事がご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。