人生のうち、何回か巡ってくる厄年。
厄年と聞くと、「この1年、無事に過ごすことができるのだろうか?」と何となく不安になるものです。「何かあったら遅い」と厄除けに行かれる方も結構多いと思います。
ところで、厄除けと聞いても意外と知らないことが多いのではないでしょうか?
今回の記事では厄除けについて知っておきたい知識を紹介します。
厄除けはいつまで行っておくべき?
厄年とは人生における転換期であり、肉体的にも精神的にも調子をやすく、災難や不幸が身に降りかかりやすい時期と言われています。このため、人生の節目である厄年に、変化に対して心の準備を怠らないように「厄除け」という風習が引き継がれています。
では、厄除けはいつまで行けばよろしいのでしょうか?
厄除けについては厳密なルールは存在しませんが、
年始から節分(2月3日)までに行うのが習わしとされています。
ただ、これは地域や神社仏閣によって異なります。このため、地域の風習や厄除けに行く神社仏閣の決まりに準じていくのがよいでしょう。
とはいえ、時期が過ぎたからといって厄払いができなくなるわけではありません。厄除けは厄年を無事に過ごすことを祈願するが目的なので、行けるタイミングで行って問題ありません。
多くの神社仏閣は1年中厄除けを受け付けていますが、念のため、事前に確認をしてから行くようにしましょう。
前厄、本厄、後厄、厄除けはどの年に行くべき?
厄年は、
・男性が3回
・女性が4回
それぞれ時期が異なります。
男性と女性のそれぞれの厄年は以下の通りです。
男性:25歳、42歳、61歳
女性:19歳、33歳、37歳、61歳
これらの年が「本厄」と言われ、
本厄の前年が「前厄」、本厄の翌年が「後厄」となっており、本厄と同様に注意が必要な年と言われています。また、本厄の中でも、男性の41歳、女性の33歳は大厄で、特に注意が必要な年です。
ということで、本厄のときに厄除けに行く人が多いので、心理的安全を確保するにはこのタイミングが良いでしょう。
ちなみに、年齢は「数え年」であり、実際の年齢とは異なるため注意が必要です。
数え年は、誕生した時点で1歳、以降、誕生日に関係なく元旦を迎えた時点で1歳年を取るという数え方です。このため、実際の年齢より早い時期に厄年となります。
このため、「元旦から自分の誕生日までは実際の年齢に2歳加算」、あるいは、「誕生日から大晦日までは1歳加算」すると、数え年になります。
前厄・後厄も厄除けに行くべき?
では、前厄や後厄のときにも厄除けに行った方がいいのでしょうか?
結論を言うと、「個人の判断に委ねられる」というのが実際のところです。
気になるのであれば、3年間行った方がいいですし、さほど気にならないのであれば、本厄も含めて厄除けに行く必要はありません。
厄除けで気をつけるべきことは?
厄除けに行く際には、服装や持ち物に気をつけましょう。
まず服装ですが、昇殿参拝となるため、正装で行きましょう。
着物、礼服、スーツなどが望ましいです。なお、ジーンズなどのラフな格好は基本的にはNGです。また、下着は白色を、靴下やハンカチなどは新しいものを選びましょう。
ちなみに、お札などを持ち帰るためのバッグや手提げなどをあらかじめ用意しておくと良いですね。
下図では、若干カジュアルな服装で望まれていますが、神社によってはそこまで厳密でないケースもあります。事前に確認してみましょう。
また、厄年を終えたあと忘れがちですが、「神様、守ってくださいまして、ありがとうございます」とお礼参りにいくのが基本。
大過なく過ごせたことを感謝する、ということが大事ですね。
厄除けすれば安心?
「厄除けしたから安心」とか、「厄除けをしなかったから何かが起こる」というわけではありません。
ただ、厄年は体調や社会の役割の変化により、病気などの災いなりやすい年齢であることは確かです。
『大難を小難に。小難を無難に』という意味で気を引き締めるために厄除けという儀式が行われています。
このため、「気持ちを引き締める」ことを念頭において1年を過ごすことが大切です。
まとめ
今回の記事では厄除けについて行くべき時期や厄年の考え方などを紹介しました。
まとめとして次の3点はおぼえておきましょう!
・年始から節分(2月3日)までに厄除けは行いましょう。
・厄除けにいく、いかないは個人の判断。心理的安全を得たいならいくのがおすすめ。
・服装は、着物、礼服、スーツが基本。
日本では古くから祓い清めることで、除災招福がかなうと信じられてきました。
人生の節目とされる厄年において厄除けで身を清め、日々無事に過ごすことができるよう願うのもいいかもしれませんね!