博多では御櫛田さんという愛称で多くの人から親しまれている櫛田神社で執り行われる、7月の恒例イベントそれが「博多祇園山笠」です。
博多祇園山笠という通称で呼ばれていますが、本来の正式名称は「櫛田祇園宮夏季例大祭」というもので、福岡では博多どんたくと並び700年を超える古き歴史のあるお祭りと言われています!
そんな博多祇園山笠には多くの観客が訪れるのですが、その人数は博多どんたくをはるかに超える300万人以上の方が訪れるお祭りなのです。
今回の記事では、そんな博多の歴史ある櫛田祇園宮夏季例大祭である博多祇園山笠の2018年の日程や見どころをご紹介します。
目次
2018年、博多祇園山笠の日程とコースのご紹介
◇7月1日
7月1日には 注連(しめ)下ろしという祭り初日に舁き山笠の流区域を清める行事であり、町の角々に笹竹を立て、注連縄を張り、竹で作った”素朴”な御幣を添えるのです。
櫛田神社神官が祝詞をあげ、期間中の安全を祈願するために行われる物で、恵比寿流だけは6月1日に実施しているそうです。
その後山笠に髪を招き入れる神事であるご神入れという物が行われ、箱崎浜では汐井という真砂を持ち帰る当番町お汐井とりと言われる行事が同時進行していきます。
◇7月9日
7月9日には全流お汐井とりが行われます。
これは1日のお汐井とりと同じものですが、全ての舁き手が揃いますので、迫力が違います。
◇7月10日
7月10日に流舁きが行われます。
それぞれの流区域内を舁きまわるのですが、毎年コースも違いますし公式発表もされませんので、見たい方は事前に流関係者に聞くしかありません。
※下図は昨年のコースです。
引用元:https://www.hakatayamakasa.com/61842.html
◇7月11日
7月11日の早朝に行われるのが、朝山笠です。
※下図は昨年のコースです。
引用元:https://www.hakatayamakasa.com/61842.html
基本的には流舁きと同じで、コースなどは公開されていません。
この時には当番町の子供たちが山笠の杉壁に乗せてもらえるようです。
その後、櫛田神社の清道を回るなど櫛田入りの練習をする他流舁きが行われます。
※下図は昨年のコースです。
引用元:https://www.hakatayamakasa.com/61842.html
◇7月12日
7月12日には追い山笠のリハーサルと言われる追い山笠慣らしが行われます。
櫛田入りをして奈良屋町角の廻り止めまでの4㎞のコースを全力で舁く姿は圧巻です。
◇7月13日
7月13日に集団山見せが呉服町交差点から天神の福岡市役所の間に1.3㎞にわたって行われます。
◇7月14日
7月14日に流引きが行われるのですが、未熟な舁き手にとってはこれが最後のチャンスになります。
※下図は昨年のコースです。
◇7月15日
7月15日がフィナーレの追い山笠が行われ、櫛田神社の境内を出て、旧博多区内に設けられた役5㎞のコースを須崎町の廻り止めを目指して舁きます。
※下図は昨年のコースです。
引用元:https://www.hakatayamakasa.com/61842.html
博多祇園山笠とは?
博多祇園山笠は冒頭でもお話ししましたが、櫛田神社の夏季例大祭の事なのですが、1241年に聖一国師が疫病除去のために施餓鬼棚に乗って祈祷水をまいたのが始まりだと言われています。
博多祇園山笠では「おいさ、おいさ」と掛け声をかけ力強く、山笠を舁いていきます。
この「おいさ」とは「おいしょ」という掛け声を縮めた言葉だと言われており、「おいさー」という方も少なくはないですが、延ばさず「おいさ」と伸ばさないのが正しいと言われています。
またこの博多祇園山笠は、2016年の12月1日にユネスコの無形文化遺産になんと登録されているんですね。
それまでは、国の重要無形民俗文化財に登録されていたのですが、ユネスコの無形文化遺産に登録されたことによってまさに世界に認められた祭りだと言えるでしょう!
まとめ
今回の記事では、博多祇園山笠の日程と見どころについてご紹介してきました。
このように昔から人々に愛されてきた博多祇園山笠ですが、歴史の中で衰退の危機があったりしていたのは間違いないでしょう。
特に昔は博多の街は貿易の基地になっていましたので、戦国のころには豪族の争奪の場になっていましたので、博多の街は焼け野原になっていました。
そんな厳しい時代を乗り越えて今もなお受け継がれている博多祇園山笠を、見物に行ってみてはいかがでしょうか?