暑い日差しの続く夏も終わると次第に涼しく外出もしやすい季節、秋がやってきますね。
秋になると日本のあちらこちらで紅葉が楽しめますが、その中でも群馬県の尾瀬ヶ原は金色の紅葉が美しいと大人気の紅葉スポットとして知られています。
尾瀬ヶ原は標高1400mの場所にある湿原で、日本最大の高層湿原で約800種類もの珍しい植物も楽しめる植物の楽園。
この湿原の紅葉は草紅葉と呼ばれており、秋になるとその草紅葉が金色に色付き、緑や黄緑の木々との美しいコントラストが見られるんですね。金色に染まる草紅葉は、山の紅葉とは少し違った趣きがあり紅葉好きにとってはとても神秘的な場所です。
今回の記事では、尾瀬ヶ原の紅葉の見頃や特徴とアクセス方法などを紹介します。
目次
群馬県は尾瀬ヶ原の紅葉の見ごろ時期はいつ?
尾瀬ヶ原の紅葉は、草紅葉と木々の紅葉が楽しめますが、草紅葉が少し早く紅葉を迎えます。
草紅葉が9月中旬に色づき始め、9月中旬から9月下旬が見頃となります。木々の紅葉は9月下旬に色付き始め、9月下旬から10月中旬が見頃となります。
9月下旬頃から早朝の気温が0度近くまで下がることがあるので早朝の散策は防寒具を着て行くのが必須!また昼も夜も寒くなる場合がありますので、羽織を持って行くことをおすすめします。
尾瀬ヶ原の紅葉の特徴は?
尾瀬ヶ原は草紅葉が素晴らしいと人気のスポットで紅葉する木や草がたくさんあるんですね。紅葉する草木は色とりどりのカラフルな紅葉が大人気。
それぞれの草木の特徴を簡単にまとめてみましたので、紅葉狩りの参考にしてくだいね。
(紅葉する木)
・ウルシ
ウルシの特徴は丸みを帯びた小さい葉っぱです。葉の表面には気が生えています。触ってしまうとかぶれてしまう可能性があるので気を付けましょう。紅葉の時期になると夕日色に色付きます。葉と同様に枝も紅葉しているので一目で分かるかと思います。
・ナナカマド
ナナカマドは街路樹として利用されるほど多くの人々に親しまれています。
バラ科の木で夏は真っ白い花が咲いて、秋になるとブルーベルーくらい小さな赤い実を枝先につけます。紅葉の時期になると葉も真っ赤に色付き、紅葉途中である緑色とのグラデーションが必見。ぜひ初秋に行ってみてください。
・ブナ
ブナは群生することが多く、木も高く迫力のある木で、紅葉の時期になると茶色い葉がつきます。
木が高いので下から見上げると太陽の日を浴びて葉が明るい黄色に見えるので、太陽の出ている時間帯は黄色に輝いています。
・ダケカンバ
ダケカンバは高さが10mから20メートルもなり山地に自生する落葉高木です。
空高く伸びる木はゴツゴツして曲がっており、木が白いのが特徴。紅葉の時期になると黄金色に染まり、白い木と黄金色の葉のグラデーションが四季を感じさせます。
(紅葉する草)
・ヤマドリゼンマイ
ヤマドリゼンマイは山野に自生する植物で、紅葉の時期になると葉が黄色に色付きます。
寒気の影響で色合いが悪くなることがありますので綺麗な黄色のヤマドリゼンマイを見る機会はかなり少ないようです。見頃時期が短いので、紅葉時期には早めに見に行かれた方がいいでしょう。
・キンコウカ
キンコウカは湿った岩上に生える多年草で日本の固有種になります。
夏には黄色い花を咲かせ、秋の時期になるとキンコウカの葉がオレンジ色に染まり絨毯の様に美しい。尾瀬ヶ原の草紅葉で一番多く咲いています。
尾瀬ヶ原までのアクセス
多くの方が利用する尾瀬ヶ原に入るための入山口の一つである「鳩待峠」までのアクセスについて紹介します。最終的に鳩待峠まではシャトルバスでの移動方法がおすすめです。
シャトルバスは尾瀬戸田バス停から運行していますのでご利用してみてください。
鳩待峠基本情報
住所:〒378-0411 群馬県利根郡片品村戸倉898-25
(鳩待峠休憩所情報)
・営業時間:4時~17時
・休業:無休(11月上旬~翌4月下旬は休業)
・荷物預け料金:1個 200円
・食事処:あり
・宿泊施設:あり
・問い合わせ:0278-58-7311 (尾瀬山荘案内)
ちなみに、鳩待峠の尾瀬ヶ原入山口前の休憩所施設では、お土産処やお食事処がありそばやまいたけ飯などの料理が大人気。また山荘もあり宿泊も可能です。
(電車→バス→シャトルバス)
沼田駅から「関越バス」に乗車し、尾瀬戸倉バス停で下車します。
次に鳩待峠方面に行くシャトルバスに乗車し鳩待峠に行くことが可能です。
沼田駅→関越バス→尾瀬戸倉→シャトルバス→鳩待峠
関越交通公式サイト(路線バス):https://kan-etsu.net/publics/index/22/
(高速バス→シャトルバス)
新宿駅から「尾瀬号高速バス」に乗車し、尾瀬戸倉バス停で下車します
。次に鳩待峠方面に行くシャトルバスに乗車し鳩待峠へ行くことが可能です。
この方法なら、高速バスからシャトルバスに乗り換えるだけなので非常に便利です。
・新宿(バス停)→尾瀬戸倉バス停→シャトルバス→鳩待峠
関越交通公式サイト(高速バス):https://kan-etsu.net/publics/index/17/
(車)
車で尾瀬ヶ原に行かれる場合は、車で尾瀬戸倉第1駐車場まで行き、第1駐車場から尾瀬戸倉バス停まで徒歩で向かい、鳩待峠行きシャトルバスを利用する方法をおすすめします。
・関越自動車道沼田IC→国道120号→国道401号→尾瀬戸倉第1駐車場→尾瀬戸倉バス停シャトルバス→鳩待峠→尾瀬ヶ原
まとめ
今回の記事では尾瀬ヶ原の紅葉の見頃や特徴とアクセス方法などを紹介しました。
おさらいですが、尾瀬ヶ原は関東でも有数の紅葉狩りにもってこいのスポットなんですね。朝・昼・夜と時間帯で違った紅葉を楽しめますので、一泊プランで1日中美しい紅葉を満喫してみてはいかがでしょうか?
9月になれば尾瀬ヶ原は非常に寒くなります。行かれる際はジャケットなどの上着を忘れずに持っていきましょう!