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住まい

戸建てのリノベーションを実際にやってみた(5年前)

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我が家は父から幸運にも譲り受けた築40年余の戸建てがありました。
私は5人家族、3人兄弟の末っ子として育ったのですが、実は家族で
この戸建てに住んだのは父の転勤の都合で正味4-5年程度で、
今はリノベーションして私と妻と息子の3人で住んでいます。

今回の記事では、リノベーションするに至った経緯やリノベーション後の
住み心地など紹介してみたいと思います。
最近、古民家や空き家になった戸建ても多いというニュースを耳にします。
リノベーションして自分で住むまたは賃貸に出すという利用方法も一般的に
なってきているように思います。
そんなことを検討されている方のご参考になれば幸いです。

リフォームでなくリノベーション?

最近、リノベーションという言葉を耳にする方も多いと思いますが、
その違いは実は簡単にいうと次の通りです。

リフォームは…

間取りは一切変更せず、古いものを新しいものに変える場合を指します。
部品やパーツを新品に変えるイメージですね。

リノベーションは…

機能性向上や大がかりな間取り変更などを行う場合を指します。
部品(キッチンや浴室)の場所を変更したり、吹き抜け作ったりする
イメージですね。

我が家の場合、結婚を機に住まいをマンションにするか古びた戸建てを
新しくして住むかで迷った結果、戸建てを綺麗にして住むという結論に至りました。
当初、資金の都合もあって水回りだけを綺麗にするいわゆるリフォームを
検討していたのですが、妻からの強烈なダメ出しを頂戴し、
水回りの刷新、配置換え、間取りの変更等々を実施する計画へと
変更を余儀なくされました…。「リノベーション」をするに至りました。
そして私は資金繰りに奔走…笑。

設計事務所さんの選択

リノベーションすると決めたため、さぁどうするかと細部を検討しようとした矢先、
妻はすでにリノベーション向け雑誌からアイデアを膨らませ、いくつかイメージの合う
実例をピックアップしてまして…、複数の設計事務所へアタック、いやアポを取って
伺いました。

どの設計事務所さんも素敵だったのですが、我々は次の観点から決定しました。

□戸建ての事例が多い(マンションのリノベも多いんですよね)
戸建ての実績を積みたそうな場合はやめました。
あと、現場近くでの実績があって工務店さんとのつながりがあるのも安心感がありました。

□話が弾む
特に私(男性側)が会話しやすい相手だと困ったときや相談毎もやっぱりしやすいですね。
主に設計事務所さんと連絡取るのは旦那さん側が多いと思うので、連絡しやすい方だと安心です。

□複数の雑誌の実例の中で気に入った案件が同じ設計事務所さんだったこと
やはりテイストが好みだったんでしょうね。リノベーションというとやはりカラフルだったり、
見た目華やかだったりする事例が多いのですが、落ち着いた雰囲気で統一感のある設計の事務所さん
に決めました。

工事着工

工事内容は、資金の許す限り全面的な見直しをかけました。
・全部屋内装の刷新
・浴室の配置変更
・トイレの配置変更
・キッチンの配置変更
・間仕切りを取っ払って1部屋へ変更
・屋根を張り替え
・外壁の塗り替え

工期としては約半年くらいでしたか、途中東北の大震災もありヒヤヒヤしながらも
なんとか無事に工事終了となりました。

引き渡し、住んでみた

外観は外壁を塗り替えただけなので、昔の面影を残しつつで正直そんなにさえないですが、
リノベーション前のパーツを残したい部分と、少し変える部分、全面的に変える部分を
ミックスさせた設計だったのですが、それが見事に組み合わさってドアを開けて中に入ると、
感動!の一言でした。
特に自分の両親が来訪したときの感嘆の声は今でも覚えています。

さて、そんなこんなで早5年が経過しましたが、妻の多大なる支援のおかげで綺麗な住まいを
維持できています。
実際に住んでみると、季節の変化や行動パターンとその変化から不都合が生じることがわかりました。

選択物を干す場所

当初、室内の疑似サンルームを想定していたのですが予想よりも乾きが悪く、
庭のウッドデッキに干すことになった。
→ 風が強いと飛ばさせる
→ ウッドデッキの囲いをつけるべきだった ← 反省点

玄関と玄関タイル

玄関は一枚板で作ったものでそこそこ希少価値のあるものだったこともあり、
既存パーツとしてそのまま利用し、併せて玄関タイルもそのまま利用としました。
→ 冬の風通り良く寒い
→ 経年劣化からくる玄関ドアとタイルの隙間が気になる(虫が入ってくる!?)
→ ドアと玄関タイルの全面刷新を結構(追加工事) ← 反省点

公道から玄関までの導線

公道から玄関までに階段があり、子供が生まれてからベビーカーの上げ下げが
大変ということに気づきました。そして、自転車を購入してからも上げ下げが無理なため、
公道と家の境目に強引に置くという状況
→ 階段をスロープにしておけばよかった
→ 結局、ベビーカーや数年の我慢と自転車はあまり乗らないという結論に至り
 知人にゆずるという結果に。

資金の捻出を考えたときに、玄関までの階段はさすがに無理ですが
最初の工事の時にすべて実施しておけばよかったと反省。
後から工事費用を捻出すると、工事費用の他に管理費やらいろいろ手間賃がかかり、
一気に工事してしまった方がやはりリーズナブルでしたね。

リノベーションで後悔しないために

ということで、生活パターンや導線をいろいろ入念にイメージすると、
それぞれの配置のあるべき場所が浮かび上がってくると思います。
好きな方はどこまでも妄想が膨らむと思いますが、そうでない方はやや辛い作業ですが、
後からいろいろと後悔しないためにも、住むイメージをぜひ膨らませて
設計に反映できるようにすると良いと思います。

-住まい

           

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神奈川県在住の1児のアラフォーパパです。
気が付けばサラリーマン生活ももうすぐ20年。
IT業界ドップリ、途中ちょっとカフェでバリスタもやってみたりと、異色のキャリアを経て現在に至ります。
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